『ブラックトーチ』の脇役・組織キャラは、公儀隠密局の司場涼介・宇佐美花・桐原零司・久澄陶子・時枝蛮十郎と、敵対する物ノ怪の天鬼・咬牙が中心だ。
主人公・我妻弐郎と黒猫の物ノ怪・羅睺の名コンビが目立つ作品だが、この脇を固める面々のCVと因縁を知っているかどうかで、本編の見え方は大きく変わってくる。
この記事では、公儀隠密局側から物ノ怪側まで、キャラクターを所属ごとに整理し、それぞれの声優・設定・相関関係をまとめて紹介する。
『ブラックトーチ』はどんな作品?あらすじと放送・スタッフ情報
原作はタカキツヨシによる漫画で、『ジャンプスクエア』から『少年ジャンプ+』へと掲載誌を移しながら連載され、全5巻・全19話で完結した。
アニメ版は2025年にテレビアニメ化が発表され、2026年7月4日(土)よりTOKYO MX・サンテレビ・テレビ愛知・RKB毎日放送・北海道テレビ放送・BS11で放送を開始している。
物語は、忍者の末裔として祖父・我妻寿正に育てられた高校生・我妻弐郎が、森で傷ついた黒猫の羅睺と出会うところから始まる。
羅睺の正体は、かつて「黒き凶星」と呼ばれた伝説の物ノ怪だ。
その力を狙う物ノ怪たちの影と、物ノ怪の監視・排除を行う秘密組織「公儀隠密局」の介入が絡み合い、弐郎は対物ノ怪特別機動隠密部隊《黒の灯火(ブラックトーチ)》の一員として戦いに身を投じていく。
監督は馬引圭、シリーズ構成・脚本は市川十億衛門、キャラクターデザインは鈴木豪が担当し、アニメーション制作は100studio。
オープニングテーマはSiMの「FREEZE ME UP」、エンディングテーマはI Don’t Like Mondays.の「Groooovy」が起用されている。
なお隠密局は「特務一課」「特務二課」という二つの部署に分かれており、この記事でもこの区分に沿って人物を整理していく。
特務一課が組織内で最大の人員・権力を持つ本流部隊、特務二課が弐郎の所属する新設の少数精鋭部隊、というイメージで読み進めてもらうと関係が掴みやすい。
特務二課の脇役CVは?司場涼介・宇佐美花の相関図
主人公たちが所属する《黒の灯火》は、公儀隠密局の「特務二課」に属する新設部隊だ。
この部隊を立ち上げたのが、特務二課課長の司場涼介(CV:諏訪部順一)である。
公式設定では1月13日生まれ、身長183cmとされ、普段は飄々とした昼行灯タイプで独断行動が多いため組織からは煙たがられがちだが、人を導く力に長け、部下からの信頼は厚いというギャップが魅力のキャラクターだ。
弐郎を隠密局の戦力として運用することを上層部「頭目連」に申請し、新部隊《黒の灯火》を設立したのも司場自身。
つまり弐郎たちの戦いの舞台そのものを用意した仕掛け人と言っていい。
2026年3月28日のAnimeJapan 2026スペシャルステージでは、諏訪部さんが司場との共通点を問われ「強いて言うなら性別」と回答し、「人間性が近くない役を演じるのは楽しいですよ」と声優としての矜持を語った一幕もあった。
自分と重ならないタイプのキャラクターだからこそ、飄々とした司場の掴みどころのなさが際立って見えるのだろう。
その司場を支えるのが、特務二課課長補佐の宇佐美花(CV:上田麗奈)だ。
《黒の灯火》のバックアップを担う数少ない司場の部下で、真面目で穏やかな性格。
いつも笑顔を絶やさず、弐郎たちを優しく見守る存在として描かれる。
同じステージで上田麗奈さんは、宇佐美花との共通点を「上司に振り回されるところ」と挙げ、自宅で飼っている猫に例えながら、振り回されつつも愛情を持って接する感覚が花というキャラクターと重なると語っていた。
飄々とした司場に苦労しながらも見捨てない花の姿は、単なる補佐役ではなく《黒の灯火》の情緒的な支柱でもあると筆者は見ている。
新人隊員・桐原零司はどんなキャラ?CVと戦闘スタイル
弐郎の入局後、《黒の灯火》に新たに配属されたのが桐原零司(CV:榎木淳弥)である。
公式設定によれば10月4日生まれ、身長175cm。
隠密の名家・桐原家の跡継ぎで、相伝の戦闘技法「桐原流斬術」の使い手という設定だ。
冷静沈着で理性的な性格ゆえ、感情のままに動く弐郎とはたびたび衝突する。
一方で女性には紳士的に接する一面もあり、その裏には揺るぎない誇りと覚悟を秘めている。
同じ特務二課には、隠密の名家・鬼子母神家出身の鬼子母神一華(CV:千本木彩花)も所属しており、公式設定では7月7日生まれ・身長158cmとされる。
物ノ怪に強い敵意を抱く一華と、感情を表に出さない零司の対比も、《黒の灯火》の人間模様を厚くしている要素のひとつだ。
零司のような「冷静な観察者」役がチームにいることで、弐郎の直情径行な戦い方がより際立つ構図になっている、というのが筆者の見立てだ。
特務一課の組織キャラは?久澄陶子と時枝蛮十郎の役割
隠密局には特務二課だけでなく、人員・権力ともに最大を誇る「特務一課」も存在する。
この一課を率いるのが課長の久澄陶子(CV:甲斐田裕子)だ。
冷徹な性格で知られ、異例の若さで課長に昇進した経歴を持つ。
指導教官は弐郎の祖父・我妻寿正で、司場とはかつての同期という関係も設定されている。
組織内の力学を読み解くうえで欠かせないキャラクターと言えるだろう。
その久澄の部下として登場するのが時枝蛮十郎(CV:大塚芳忠)だ。
常に柔和な表情と物腰でありながら、運転から戦闘までそつなくこなす実務派として描かれている。
特務一課と特務二課という「二つの課」が存在すること自体が、隠密局という組織の一枚岩ではなさを物語っている。
久澄と司場のように、同じ組織に属していても立場や派閥によって微妙に距離感が異なる描写は、単純な忍者バトルにとどまらない群像劇としての厚みを生んでいると筆者は考える。
黒猫の正体・羅睺とは?CVと弐郎との関係
作品の象徴的な存在として欠かせないのが、弐郎と行動を共にする黒猫の羅睺(CV:上田燿司)である。
一見ただの黒猫だが、その正体はかつて「黒き凶星」の異名で恐れられた伝説の物ノ怪だ。
長い封印の影響で記憶と力の多くを失っており、過去の出来事を断片的にしか覚えていないという設定になっている。
孤独を好み、言動も冷淡に見えるが、内には情の深さと理知的な一面を秘めているのが羅睺の魅力だ。
強大な力を狙う物ノ怪の襲撃で瀕死のところを弐郎に救われたことから、二人の物語が動き出す。
AnimeJapan 2026のステージで上田燿司さんは、羅睺との共通点について「色々頭の中で思考しているうちに、先に誰かが動く所」と語っている。
考えることと動くことの間にある“ずれ”を演者自身が意識していたと分かると、羅睺の言葉少ななモノローグにも別の説得力が加わるように感じられる。
敵対する物ノ怪側の脇役は?天鬼と咬牙(コウガ)を徹底解説
物語の対立軸として重要なのが、羅睺の力を狙う物ノ怪側のキャラクターたちだ。
中でも中心となるのが天鬼(CV:森川智之)と咬牙(コウガ、CV:岡本信彦)の二人である。
天鬼は人智を超えた力を持つ物ノ怪で、冷酷なほどの合理主義者だ。
能力は「共食い」で、相手の力をそのまま我が物にすることができる。
原作の終盤では、同志として集めていた物ノ怪たちを不意打ちで喰らい、その妖力を吸収することで一気に力を増す展開も描かれている。
理念を共にしていたはずの仲間すら平然と切り捨てる冷徹さこそ、天鬼というキャラクターの恐ろしさの核だと言えるだろう。
AnimeJapan 2026のエクストラステージで森川さんは、演じるにあたって「なるべく感情を表に出さず、かといって棒読みにならないよう低く含みを持たせる」演技を心がけたと語り、「物ノ怪だから見た目とは全然違う。何百年、何千年と生きている存在」と役作りの苦労を明かしている。
一方の咬牙は、天鬼と行動を共にする若い物ノ怪だ。
自称・最強の物ノ怪になる男で、不死身の物ノ怪の王となるべく羅睺を自分のものにしようと執着している。
力を使う際は頭の右部から角が生え、自身の流した血から大剣のような武器を生み出して戦うという特徴的な戦闘スタイルを持つ。
岡本さん自身は、ディレクションで「ちょっとやんちゃな感じ」を求められた際、「弐郎が高校生のヤンキーだとしたら、中学生のヤンキーでお願いします」と説明を受けたと明かしており、天鬼の対極として“全部見せるタイプ”の物ノ怪として描かれていることを語っている。
3月29日のエクストラステージでは、天鬼と咬牙の本編初登場シーンが世界初公開され、森川さんは車の停止シーンについて独特の視点でコメントし、岡本さんも咬牙の瞬間移動する戦闘動作に「僕も一回はやってみたい」と楽しげに語っていたのが印象的だった。
演者自身が驚きを隠せない様子から、天鬼・咬牙というコンビが制作陣にとっても力を入れた見せ場だったことがうかがえる。
隠密局と関わる物ノ怪も?芙蓉というキャラクター
すべての物ノ怪が隠密局と敵対しているわけではない。
少女のような見た目の物ノ怪・芙蓉は、弐郎・一華・零司の3人に「妖術対抗訓練」という試練を課す役どころで登場し、幻影の結界を破らせることでそれぞれが抱えるトラウマと向き合わせる存在として描かれている。
敵か味方かという単純な二項対立に収まらないキャラクターが物語の折々に顔を出す点も、『ブラックトーチ』の組織・脇役キャラを語るうえで見逃せないポイントだろう。
芙蓉のような「訓練を課す第三者」がいることで、弐郎たちの成長がバトルの勝敗だけでなく内面の変化としても描かれる構造になっている、と筆者は捉えている。
脇役・組織キャラ一覧表|所属とCVをまとめてチェック
ここまで紹介したキャラクターを、所属とCVの一覧表で振り返っておこう。
| 所属 | キャラ名 | CV |
|---|---|---|
| 特務二課 | 司場涼介 | 諏訪部順一 |
| 特務二課 | 宇佐美花 | 上田麗奈 |
| 特務二課 | 桐原零司 | 榎木淳弥 |
| 特務二課 | 鬼子母神一華 | 千本木彩花 |
| 特務一課 | 久澄陶子 | 甲斐田裕子 |
| 特務一課 | 時枝蛮十郎 | 大塚芳忠 |
| 物ノ怪側 | 天鬼 | 森川智之 |
| 物ノ怪側 | 咬牙 | 岡本信彦 |
| パートナー | 羅睺 | 上田燿司 |
こうして並べると、単なる主人公チームvs敵という構図ではなく、複数の組織・立場が入り組んだ相関図の中で物語が進んでいることがよく分かる。
考察|脇役・組織キャラが『ブラックトーチ』の奥行きを作っている
ここからは筆者としての見解を述べたい。
『ブラックトーチ』の面白さは、我妻弐郎と羅睺という主人公コンビの熱量だけでなく、その周囲を固める脇役・組織キャラの“立場のねじれ”にあると筆者は考えている。
例えば司場涼介は組織の中で煙たがられながらも部隊を作り上げた張本人であり、久澄陶子は同じ隠密局の中でも異なる派閥の論理で動いている。
物ノ怪側でも、天鬼のように理念のために仲間すら切り捨てる存在がいる一方で、芙蓉のように隠密局側の少年少女に試練を与える物ノ怪もいる。
この「敵か味方か」が立場によって流動的に見える構造こそが、忍者×物ノ怪という一見シンプルなバトルものに、社会組織的なリアリティを与えているのではないだろうか。
また、公式設定として明かされている誕生日や身長といった細かなプロフィールも、単なる添え物ではないと個人的には感じている。
司場の183cmという長身と飄々とした立ち振る舞いのギャップ、零司の175cmという体格と「桐原流斬術」の鋭さの組み合わせなど、身体的なスペックがキャラクターの戦闘スタイルや存在感の説得力を裏側から支えている。
原作既読の立場から付け加えるなら、アニメ版はこうした組織キャラの背景説明を本編の会話やモノローグに丁寧に織り込みながら進行しており、原作を未読の視聴者でも司場と久澄の因縁、桐原家の内情といった情報を無理なく飲み込めるよう構成が調整されている印象を受ける。
原作の展開速度に慣れている読者ほど、アニメ版でどこまで情報の出し方が変わっているかを比較しながら観ると、また違った面白さがあるはずだ。
AnimeJapan 2026のステージイベントで語られたキャスト陣のコメントからも、演者自身が役の背景を深く理解した上で演技に臨んでいることが伝わってくる。
特に森川智之さんが天鬼について感情を抑えた低い声でキャラクターの底知れなさを表現しようとした点は、映像を見る際にもぜひ注目してほしい。
個人的には、桐原零司と宇佐美花という“組織の中の常識人”ポジションのキャラクターが、感情的になりがちな弐郎や一華、そして飄々とした司場との間でどうバランスを取っていくのかも、今後の見どころになりそうだと感じている。
まとめ
『ブラックトーチ』は、我妻弐郎と黒猫の物ノ怪・羅睺の物語であると同時に、公儀隠密局の特務二課・特務一課、そして敵対する物ノ怪側という複数の組織が交錯する群像劇でもある。
司場涼介、宇佐美花、桐原零司、鬼子母神一華といった《黒の灯火》を支える面々、久澄陶子や時枝蛮十郎といった特務一課の面々、そして天鬼・咬牙という手強い物ノ怪側の存在。
それぞれのCVと立場、因縁を押さえておくことで、本編をより深く楽しめるはずだ。
放送は2026年7月4日からスタートしており、TOKYO MXほか各局・各種配信サービスで視聴できる。
脇役・組織キャラの動向にも注目しながら、続く展開を追いかけてみてほしい。
よくある質問
『ブラックトーチ』の咬牙(こうが)はどんなキャラクター?
天鬼と行動を共にする若い物ノ怪で、CVは岡本信彦さん。不死身の物ノ怪の王を目指し、羅睺への異常なほどの執着を見せるキャラクターだ。頭から角を生やし、自身の血から作った大剣で戦う。
『ブラックトーチ』の桐原零司はどんな役割?
公儀隠密局特務二課に新たに配属された戦闘員で、CVは榎木淳弥さん。隠密の名家・桐原家の跡継ぎとして「桐原流斬術」を使い、感情的な弐郎と衝突しながらも作品を支える重要な脇役だ。
黒猫の羅睺はもともと何者だったの?
羅睺は「黒き凶星」と呼ばれた伝説の物ノ怪で、CVは上田燿司さん。長い封印で記憶と力の多くを失った状態で弐郎に出会い、以降は黒猫の姿で行動を共にしている。



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