『天幕のジャードゥーガル』アニメの主題歌が気になる人への結論はシンプルだ。OPはSEKAI NO OWARIの新曲「Stella」、EDは女王蜂の新曲「星」に決定している。
この記事では、天幕のジャードゥーガルの主題歌にまつわる情報を、OP・EDそれぞれの詳細から起用の背景、関係者コメントまで一つのテーマに絞って掘り下げていく。
『天幕のジャードゥーガル』とはどんな作品?
『天幕のジャードゥーガル』は、トマトスープ氏による漫画を原作とするテレビアニメだ。
原作は秋田書店の「Souffle」(スーフル)にて連載中で、宝島社「このマンガがすごい!2023」オンナ編で第1位を獲得している。
さらに「マンガ大賞」には2023年・2024年と2年連続でランクインし、第55回日本漫画家協会賞コミック部門では大賞を受賞するなど、原作漫画自体がすでに高く評価されている作品だ。
物語の舞台は、皇帝チンギス・カンが率いる「モンゴル帝国」が勢力を拡大していく時代。母を亡くし故郷を離れた少女シタラは、学者一家の奥方ファーティマに拾われ、その息子ムハンマドの言葉をきっかけに「知」の力に目覚めていく。
しかし帝国の第四皇子トルイによってすべてを奪われ捕虜となったシタラは、唯一残った知恵を武器に王族へ取り入り、帝国を内側から崩そうと決意する。
そんな中で出会うのが、第三皇子オゴタイの第六妃であるドレゲネだ。彼女もまた帝国への深い恨みを胸に秘めており、復讐という一点で結ばれた二人の物語が動き出す。
アニメーション制作を手がけるのは、『ダンダダン』『平家物語』『映像研には手を出すな!』などで知られるサイエンスSARU。総監督は『けいおん!』『聲の形』の山田尚子氏が務めている。
こうした重厚な原作と制作陣の布陣を踏まえると、今回のOP・ED起用がどれだけ気合の入ったものかが見えてくる。
OPテーマは?SEKAI NO OWARI「Stella」に決定
オープニングテーマを担当するのは、SEKAI NO OWARIの新曲「Stella」だ。
作詞はFukase、作曲はNakajinが手がけ、アレンジとプロデュースはSEKAI NO OWARIが担当している。
CDは2026年7月8日に発売され、カップリングには「眠り姫(Happy Ending Version)」も収録されている。こちらも作詞・作曲をFukaseが手がけ、アレンジとプロデュースはSEKAI NO OWARIが務めた。
ノンクレジットのオープニング映像も公開されており、本編とは別に楽曲とアニメーションの組み合わせをじっくり味わえるようになっている。
これは筆者の解釈になるが、SEKAI NO OWARIというバンドは壮大な世界観と物語性のある楽曲づくりを得意としており、モンゴル帝国という歴史のうねりを描く本作の世界観との相性は非常に良いと感じる。
EDテーマは?女王蜂「星」の詳細と発売日
エンディングテーマを飾るのは、女王蜂の新曲「星」だ。
2026年7月1日にニュースが解禁され、アーティストビジュアルとジャケットビジュアルも同時に公開された。
配信スケジュールとしては2026年7月5日に先行配信がスタートし、CDは2026年8月5日に発売された。ノンクレジットのエンディング映像も先行配信の開始と同じ2026年7月5日に公開されている。
女王蜂と本作のタッグには背景がある。ボーカルのアヴちゃんは、ミュージカル・アニメーション映画『犬王』に声優として出演しており、そこから約4年ぶりとなる本格的なアニメ作品との関わりが今回の「星」だと見られる。

CD収録内容
「星」のCDは2形態でリリースされた。
- 完全生産限定盤(CD+Blu-ray):品番AICL-4918~9。7inchレコードサイズの豪華特製BOOK仕様で、50ページフォトブックとプレミアムレーザーカットカバーが付属する
- 期間生産限定盤(CD):品番AICL-4920。7inchレコードサイズのアニメ描き下ろし絵柄紙ジャケット仕様
完全生産限定盤のCDには「星」に加え、同時収録の新曲「サスペンス」、そしてそれぞれのoff vocal ver.が収録される。この「サスペンス」については、本稿執筆時点で楽曲のテーマや起用経緯といった詳しい一次情報がまだ多く出回っておらず、続報が入り次第あらためて掘り下げたいところだ。
Blu-rayには、2026年5月5日に大宮ソニックシティ大ホールで行われた”女王蜂 全国ホールツアー2026「PERSONAL DISTANCE」”のライヴ映像から、選りすぐりの13曲が収められている。
期間生産限定盤には「星」のanime size editとoff vocal ver.が収録される仕様だ。
なお品番や特典内容、発売スケジュールは今後変更となる可能性もあるため、購入を検討する際はレーベルやアニメ公式サイトの最新告知で確認してほしい。
アーティストコメントに見る楽曲への想い
「星」の制作にあたって、複数の関係者からコメントが寄せられている。ここに、この曲がどんな想いで生まれたのかが表れている。
女王蜂のアヴちゃんは、シタラが抱く復讐心と、激動の時代をひとりで立ち続ける主人公の思いの大きさに「星」を感じたと語っている。どこか沁み入るように楽しんでほしい、という言葉も添えられた。
原作者のトマトスープ氏は、この楽曲を「星の夜に辿り着いた天幕のもとで語られた、彼女たちの物語を聞いているよう」だと評し、「忘れないで」と語りかけてくる歌には悲しさと強さが両立していると述べている。
さらに総監督の山田尚子氏からも、今と過去と未来、絶えず流れる時間の中で望まずとも抗えないものがある、それでも私たちは「永遠」を願い生きていく、という言葉とともに、この楽曲が未来永劫鳴り続けてほしいという願いが寄せられた。
原作者・アーティスト・総監督という三者三様の視点から語られるコメントを読み比べると、「星」という一曲が単なる主題歌以上に、作品全体のテーマそのものを凝縮していることが伝わってくる。
OP・ED起用は世間でどう受け止められている?
原作ファンを中心に「あのシタラとドレゲネの物語がついに動く映像になる」という期待の声が広がっている。
特に注目されているのは、OPとEDそれぞれのアーティストの起用そのものだ。
SEKAI NO OWARIと女王蜂という、いずれも独自の世界観を持つバンドが同一作品の主題歌を担当することは珍しい。
そのため、音楽ファンとアニメファンの双方から関心が集まっている構図になっている。
また女王蜂は2026年4月から”全国ホールツアー2026「PERSONAL DISTANCE」”を開催中だ。
2026年8月8日にはZepp Haneda(TOKYO)で単独公演”蜂月蜂日~サスペンス~”の開催も決定しており、「星」のリリースとライブ活動が連動して盛り上がりを見せている。
こうした動きは、主題歌単体のヒットにとどまらず、アーティストのライブ活動全体への波及効果を生んでいる点でも見逃せない。
考察:なぜこの2組の主題歌起用が意味を持つのか
ここからは筆者としての見立てを書いておきたい。あくまで私見であることを断っておく。
『天幕のジャードゥーガル』という作品は、復讐心という一見ダークな感情を軸に、少女たちがどう自分の運命と向き合っていくかを描く物語だと理解している。
SEKAI NO OWARIの「Stella」がオープニングに置かれることで、物語の始まりに希望や運命性のニュアンスが加わると考えられる。
一方で女王蜂の「星」がエンディングに置かれることで、一話分の余韻の中に復讐心の重さと切なさが残る構成になっているのではないか。
つまりOPとEDで感情のグラデーションを描き分ける設計になっている、というのが筆者の解釈だ。
始まりの高揚感と、終わりの静かな余韻という対比は、歴史ドラマとしての本作の骨格をより際立たせる効果があるように思う。
女王蜂とサイエンスSARU、犬王からの再タッグ
もうひとつ注目したいのは、女王蜂とサイエンスSARUの関係性だ。両者は『犬王』というミュージカル・アニメーション映画で一度タッグを組んでおり、約4年の時を経て再びタッグを組んだことになる。
アヴちゃんが声優として参加した『犬王』の経験が、今回の「星」という楽曲の情感の作り方にどう影響しているのかは、今後インタビューなどが出てくれば深掘りしたいポイントだと筆者は考えている。
さらに、総監督を務める山田尚子氏の過去作における主題歌演出との比較でも興味深い点がある。
『けいおん!』では日常の空気感を音楽で優しく包み込み、『聲の形』『平家物語』では登場人物の内面の痛みや時間の流れそのものを主題歌の余韻に託す演出が印象的だった。
今回、山田氏本人が「星」に寄せたコメントで「永遠」という言葉を用いていることを踏まえると、本作でも主題歌が単なる添え物ではなく、物語のテーマそのものを担う装置として機能する可能性が高いと筆者は見ている。
歴史・戦記アニメの主題歌トレンドとの比較
同ジャンルの前例として筆者が思い浮かべるのは『ヴィンランド・サガ』だ。北欧を舞台にした戦記ものである同作は、Survive Said The Prophetやhajimeなど実力派アーティストを主題歌に起用し、暴力の連鎖と赦しという重いテーマを楽曲の情感で補強してきた作品として知られている。
『天幕のジャードゥーガル』におけるSEKAI NO OWARIと女王蜂の起用も、この流れの延長線上にあると筆者は捉えている。実力派バンドやシンガーを起用し、作品の「時代性」と「情感」の両方を担わせる手法は、歴史・戦記ジャンルのアニメで一定のトレンドになりつつあるのではないか。
その意味で、今回の組み合わせは単なる話題性狙いではなく、作品のテーマに正面から向き合った起用だと評価できるのではないかと筆者は考えている。
今後の見通しとしては、放送が進むにつれてOP・ED映像そのものが本編の展開とどうリンクしていくかにも注目が集まるだろう。
歴史アニメでは、主題歌の映像に伏線やキャラクターの心情変化が織り込まれることも多く、本作もその可能性は十分にあると筆者は考えている。
まとめ
『天幕のジャードゥーガル』のOPテーマはSEKAI NO OWARIの「Stella」、EDテーマは女王蜂の「星」に決定している。
原作はトマトスープ氏による同名漫画で、アニメーション制作はサイエンスSARU、総監督は山田尚子氏が務める。
「星」は2026年7月5日に先行配信、8月5日にCD発売という流れで展開されており、女王蜂自身も全国ホールツアーや単独公演で盛り上がりを見せている。
復讐心という重いテーマを、対照的な世界観を持つ2組のアーティストの楽曲が支える構成は、本作をより深く味わうための重要な手がかりになるはずだ。
なお受賞歴・品番・日付などの詳細は、原作出版社やレコードレーベル、アニメ公式サイトなどの発表に基づく内容となる。価格・特典・配信状況などは今後変動する可能性もあるため、購入や視聴を検討する際は公式サイトなど最新情報を必ず確認してほしい。
よくある質問
『天幕のジャードゥーガル』のOP・ED主題歌は誰が歌っている?
OPテーマはSEKAI NO OWARIの「Stella」、EDテーマは女王蜂の「星」が担当している。
女王蜂「星」のCDはいつ発売される?
2026年7月5日に先行配信が開始され、CDは2026年8月5日に発売された。完全生産限定盤(CD+Blu-ray)と期間生産限定盤(CD)の2形態がある。
SEKAI NO OWARIと女王蜂はなぜこの作品の主題歌に起用された?
明確な起用理由は公式には詳細発表されていないが、女王蜂のアヴちゃんは声優としても参加した『犬王』でサイエンスSARUと縁があり、両アーティストとも壮大な世界観を持つ楽曲を得意としている点が、本作のテーマとの親和性につながっていると考えられる。



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