結論から言うと、『ブラックトーチ』アニメの評価は「王道すぎて既視感がある」という声と「キャラクターの掘り下げが丁寧で面白い」という声に大きく割れている、というのが2026年8月時点での実態だ。
Filmarksでは163件のレビューが集まり、評価は5点満点中3.2という、いわゆる“可もなく不可もなく”のラインに落ち着いている(数値はFilmarks公式サイトの集計に基づくもので、レビュー件数は日々増減するため最新値は同サイトで確認してほしい)。
2026年7月4日からTOKYO MXほかで放送が始まった本作は、本稿の情報更新時点で第5話まで放送済みとなっている。
なぜここまでブラックトーチのアニメ評価が分かれているのか。原作の経歴からキャスト、口コミの中身まで、順を追って読み解いていく。
『ブラックトーチ』とはどんな作品?アニメの基本情報を整理
まず「そもそもどんなアニメなのか知りたい」という人のために、作品の骨格をおさらいしておこう。
原作は、集英社「ジャンプSQ.」(一部「少年ジャンプ+」にも掲載)で連載されたタカキツヨシによる漫画『BLACK TORCH』。
単行本は全5巻で完結済みの作品だ。
アニメの制作は100studio、監督は馬引圭、シリーズ構成・脚本は市川十億衛門、キャラクターデザインは鈴木豪が担当している。
放送はTOKYO MXほかで2026年7月4日(土)にスタートし、TOKYO MXでは毎週土曜22:00〜22:30の枠で放送中だ。
主題歌にも注目したい。
オープニングはSiMの「FREEZE ME UP」、エンディングはI Don’t Like Mondays.の「Groooovy」が起用されている。
物語の主人公は、忍者の末裔として祖父・我妻寿正に体術を仕込まれて育った高校生、我妻弐郎。
動物と会話できるという特殊な力を持つ彼は、森で傷ついた黒猫・羅睺と出会う。
この羅睺こそが、かつて「黒き凶星」と呼ばれた伝説の物ノ怪だった。
羅睺の力を狙う物ノ怪たちと、物ノ怪の監視・排除を担う国の秘密組織「公儀隠密局」の思惑が絡み合い、弐郎は否応なくこの戦いに巻き込まれていく。
声のキャストも実力派が揃っている。
我妻弐郎役を鈴木崚汰、羅睺役を上田燿司、鬼子母神一華役を千本木彩花、桐原零司役を榎木淳弥、司場涼介役を諏訪部順一、宇佐美花役を上田麗奈、天鬼役を森川智之、咬牙役を岡本信彦、我妻寿正役を辻親八、久澄陶子役を甲斐田裕子が務めている(スタッフ・キャスト情報はアニメ公式サイトのクレジット表記に基づく)。
ブラックトーチのアニメ評価は?Filmarksのスコアと点数分布を見る
結論として、Filmarksでの評価は3.2(163件のレビューをもとに算出)で、大ヒット作の4点台後半には及ばないものの極端に低いわけでもない、いわば“中堅どころ”の数字である。
個別のレビューを見ると点数のバラつきがかなり大きい。
5.0満点をつけるファンがいる一方で、1.0や1.8といった厳しい評価も混在している。
たとえば「妖系好きなので継続視聴予定」として5.0をつけたレビュアーは、物語の展開を「ポチタとデンジみたいな感じ」(=『チェンソーマン』を想起させる導入)と表現しつつも、続きが気になると評価していた。
この“既視感を認めつつ高評価をつける”という姿勢は、後述する海外レビューの視点とも重なる興味深いパターンだと筆者は見ている。
一方で「良くも悪くも普通」として3.0をつけたレビュアーは、主人公と妖のバディとしての魅力は認めつつ、「初戦から俺たちに力足りねぇ展開は早すぎる」「積み重ねが無くて感動しない」として5話で離脱したと綴っている。
こうした点数の割れ方そのものが、この作品の性格をよく表している。
「王道の少年漫画的バトルもの」としての満足度と、「新しさを求める視聴者」の満足度が、はっきり分かれているのだ。
なぜブラックトーチは「面白くない」「既視感がある」と言われるのか
結論を先に言うと、否定的な感想の大半は「設定やストーリーがどこかで見たことがある」という既視感の指摘に集中している。
具体的に名前が挙がっている比較対象は、『チェンソーマン』『BLEACH』『幽遊白書』『怪獣8号』『呪術廻戦』など、いずれも人気の高い少年バトル漫画・アニメだ。
たとえば「今のところ明るいチェンソーマン」というコメントや、「主人公の髪型が伏黒っぽい」(『呪術廻戦』の伏黒恵を指すとみられる)といった指摘は、キャラクターデザインや設定の既視感を端的に言い表している。
これはビジュアル面の類似というより、近年の人気作を通過してきた読者・視聴者の“記憶の照合”が働いた結果だろう。
読書メーター上の原作漫画の感想でも「導入が『チェンソーマン』の最初の展開のパターンとよく似ている」という指摘や、「BLEACHっぽい」という声が複数見られる。
これはアニメ放送前から原作読者の間で共有されていた印象のようだ。
また、キャラクターの言葉遣いに対する拒否反応も目立つ。
「登場人物全員口調が下品」「口を開くたびに悪態をつかないと気が済まない」といった感想があり、キャラクターの粗野なセリフ回しが合わない読者・視聴者も一定数いることがわかる。
途中離脱の理由としては「4話離脱。頑張って追いましたが、面白くならなかったので」「3話まではなんとか見て離脱。基本失礼なものいいの主人公に疲れた」など、序盤で見切りをつけたという声が複数寄せられていた。
3話〜5話という早い段階での離脱コメントが目立つのは、序盤の設定説明に耐えられるかどうかが視聴継続の分岐点になっていることを示唆している。
作画面についても、「OPかっこいいと思ってたけど、トラックとかところどころ手抜き過ぎでは」という指摘があり、全編を通じて作画クオリティが一定でない印象を持った視聴者もいるようだ。
それでも「面白い」と評価される理由は?ブラックトーチの肯定的口コミ
一方で「面白い」「継続視聴中」という肯定的な感想も決して少なくない。
ここを見落とすとフェアな評価にならないので、しっかり拾っておきたい。
「1話から結構壮大なストーリーな予感を漂わせている」として4.0をつけたレビュアーは、1話で描かれた出来事をその後も丁寧に追っていく構成そのものを評価していた。
「今のところ明るいチェンソーマン。作画も演技も良いと思う。こっからに期待」というコメントのように、既視感を認めつつも作画・演技のクオリティを評価し、今後の展開に期待を寄せる声も見られる。
否定派・肯定派のどちらも「チェンソーマン」を引き合いに出しているのは象徴的で、比較対象になること自体がこの作品の立ち位置を物語っているとも言えるだろう。
物語のタイトルが日本語ラップの楽曲名から取られている点に着目し、「熱すぎる」と3.6の評価をつけたファンもいた。
これは各話タイトルという細部にまで目を向けた、いわゆる“通好み”の視点と言えるだろう。
さらに、忍者の家系という血筋、動物と話す能力、物ノ怪との融合という複数の設定が一人のキャラクターに詰め込まれている点について、「能力が渋滞してないか?」と半ば呆れ、半ば楽しむようなコメントも見られた。
設定の盛り込みすぎを弱点と見るか、情報量の多さとして楽しむかで印象が分かれる部分だ。
原作漫画の読書メーターの感想では、「表紙の猫らしきものにつられて読みましたが」「絵が好みなのと口は悪いけど優しいみたいな主人公好きなので」といった、キャラクターデザインや主人公の性格が“刺さった”という声も複数あり、王道設定であっても丁寧な作りが評価されていることがうかがえる。
海外メディアはブラックトーチをどう評価している?
結論から言えば、海外メディアは日本国内の口コミとは異なる角度から本作を評価している。
サウジアラビア発の英字メディア「アラブニュース」の日本語版が、アニメの放送開始後に掲載したレビューでは、『ブラックトーチ』を「ノンストップのアクションに頼るのではなく、世界観や登場人物の動機を丁寧に描くことに時間を割いている」作品と評価している。
このレビューでは、人物同士の関係性や対立が自然に深まっていく展開について、視聴者によってはテンポにばらつきを感じる可能性があると認めつつも、主要なストーリー展開に感情的な重みを与えている点を強みとして挙げていた。
また、キャラクターの葛藤が単なる物理的な戦いを超えて、信頼・忠誠・犠牲といったテーマを探求している点も評価のポイントとして紹介されている。
ビジュアル面では、陰鬱な照明や緻密なキャラクターデザイン、ダイナミックな戦闘演出による「ダークな美学」が指摘されており、超自然的な生物のデザインについても過剰にならず印象的にまとまっているとの評価だった。
総括として、このレビューは「ジャンルに新たな風を吹き込むものではないかもしれないが、意味のあるキャラクターの成長と、没入感がありながらも予測不能な世界観に焦点を当てることで成功を収めている」と結んでいる。
日本国内の口コミが「既視感」を弱点として指摘する一方、海外メディアはキャラクターの内面描写を強みとして評価している点は、興味深い対比と言えるだろう。
国内外で評価軸そのものが異なっているという事実は、この作品を語るうえで見落とされがちな視点だ。
原作漫画(既刊5巻・完結済み)との比較で見えてくること
結論として、アニメの評価を語るうえで原作漫画がすでに全5巻で完結しているという事実は無視できない要素だ。
読書メーターに寄せられた原作の感想(45件)を見ると、評価の傾向はアニメの口コミと非常によく似ている。
「王道」「テンプレ」「よく見る設定」といったキーワードが繰り返し登場する一方、「王道を面白く描けるのは凄いこと」「絵が綺麗で読みやすい王道少年漫画」といった肯定的な評価も並んでいる。
原作の評価点は65%(読書メーター独自の指標に基づく)となっており、こちらも「はっきりした傑作」というより「一定の完成度を持つ王道作品」という位置づけがうかがえる。
すでに完結している原作を持つ強みは、アニメの展開が“行き当たりばったり”になりにくいという安心感にある。
ストーリーの着地点が原作段階で決まっているため、物語全体の構成には一定の計算がなされているはずだ。
現在放送済みのエピソードでは、第1話「未来は俺等の手の中」で弐郎と羅睺の出会いが描かれ、第2話「The Choice Is Yours」で羅睺との同化により弐郎が公儀隠密局の監視対象になる展開が描かれた。
続く第3話「WHAT’S MY NAME?」では護送中のトラックが襲撃される事件が起こり、第4話「たりないふたり」では新メンバー・桐原零司との決闘が描かれた。
第5話「Young Gunz」では物ノ怪・咬牙との戦闘が描かれている(各話タイトル・展開は本稿の情報更新時点で放送済みの第5話までの内容に基づく。放送は毎週土曜更新のため最新話数は公式サイトで確認を)。
こうして話数ごとの展開を追うと、序盤だけでも「出会い」「組織への編入」「襲撃事件」「仲間との対立と和解」「新たな敵の登場」と、テンポよくイベントが積み重ねられていることがわかる。
これは前述のとおり「展開が忙しい」という否定的な感想にもつながる部分だが、見方を変えれば密度の高い構成とも言える。
ブラックトーチアニメはどこで視聴できる?配信状況を確認
結論として、主要な定額配信サービスの多くで7月中に配信が出そろっている。
『ブラックトーチ』は2026年7月4日の放送開始にあわせて、Amazonプライム・ビデオ・dアニメストア・ABEMAで見放題配信がスタートし、同年7月9日からはU-NEXT・DMM TV・Hulu・Disney+・FOD・TELASAでも見放題配信されている(配信開始日は各社の発表情報に基づく)。
- Amazonプライム・ビデオ:月額600円/30日間無料体験
- DMM TV:月額550円/14日間無料体験
- Netflix:2026年11月5日から配信予定(他サービスより大幅に遅れる。時期は現時点での各社発表に基づく)
料金・無料期間・配信開始日は各サービスの都合で変動する可能性があるため、最新情報は必ず各公式サイトで確認してほしい。
まずは無料期間を利用して数話視聴し、自分の好みに合うかどうかを見極めるのが、後悔のない選び方だろう。
【筆者の考察】ブラックトーチの評価が割れる本当の理由と今後の見通し
ここからは、一アニメファンとして、そして数多くの少年バトル作品を追いかけてきた立場から、私見を交えて分析していきたい。
まず率直に言うと、『ブラックトーチ』が「既視感」を理由に評価を下げられているのは、ある意味で必然だと筆者は考えている。
「忍者の末裔」「動物と話せる能力」「物ノ怪との融合」「秘密組織への編入」という設定の組み合わせは、確かに『BLEACH』や『チェンソーマン』、『呪術廻戦』といった作品群が築き上げてきた“少年ジャンプ系バトルアニメの文法”そのものだ。
長年この手のジャンルを見てきた読者・視聴者ほど、既視感を敏感に察知するのは自然なことだろう。
しかし、ここで見落としてはいけない点がある。
原作が2010年代半ばに連載されていた作品だという点だ。
読書メーターの感想投稿は2017年から始まっており、原作漫画自体はすでに10年近く前から存在している作品である。
つまり「既視感がある」という感想は、本作が後発の作品を模倣したのではない。
むしろ、同時代的な少年漫画のトレンドを共有していた結果だと捉えるべきだろう。
その上で、アラブニュースのレビューが指摘した「キャラクターの動機や関係性を丁寧に描く」という点は、筆者としても重要なポイントだと感じている。
バトル演出の派手さでは後発の人気作に見劣りする部分があるとしても、信頼・忠誠・犠牲といった人間関係のテーマを地に足のついた形で描けるかどうか。
これが、この作品が視聴者の記憶に残るかどうかの分水嶺になると考えられる。
Filmarksの感想でも、5話・4話・3話といった早い段階での離脱が目立つ一方、継続視聴を選んだ層は「作画」「演技」「キャラクターの掛け合い」を評価している。
これは、序盤の“設定の説明”を乗り越えた先に、この作品ならではの魅力があることを示唆しているのではないだろうか。
原作がすでに全5巻で完結しているという事実も、今後の展開を占ううえで重要だ。
連載終了までの着地点が決まっている作品は、中盤以降にテーマ性が収束していく傾向がある。
序盤の「よくある設定の寄せ集め」という印象が、後半でどう回収されていくのか。
ここに注目することで、本作の評価はさらに変わっていく可能性がある。
個人的には、「既視感があるから面白くない」と結論づけるのは少し早計だと感じている。
むしろ、なじみのある少年漫画の文法を土台にしながら、キャラクターの内面をどこまで掘り下げられるかという“王道の再解釈”に挑んでいる作品として見るほうが、フェアな評価につながるのではないか。
今後の見通しとしては、序盤で離脱した視聴者を呼び戻すよりも、原作既読層や「じっくりキャラクターを見たい」という層を確実に掴んでいく戦略が現実的だろう。
放送が進むにつれて、後半の展開でどこまで人間関係の掘り下げが深まるかが、口コミの評価を左右する分岐点になると筆者は見ている。
まとめ:ブラックトーチのアニメ評価は「王道×キャラクター重視」で好みが分かれる
『ブラックトーチ』のアニメ評価は、Filmarksで3.2という中堅の点数に象徴されるとおり、賛否がはっきり分かれる作品だ。
否定的な感想の中心は「チェンソーマン」「BLEACH」「呪術廻戦」を想起させる既視感の強さと、キャラクターの粗野な言葉遣いへの拒否反応にある。
一方で肯定的な感想は、作画や演技のクオリティ、丁寧なキャラクター描写、そして海外メディアが評価した人間関係の深掘りに集中していた。
原作はすでに全5巻で完結済みであり、序盤の設定紹介を越えた先にどんな着地が待っているのかは、視聴を続けることでしか確かめられない。
「王道バトルもの」としての安心感を求める人にも、「既視感のなさ」を最優先する人にも、それぞれの答えが用意されている作品と言えるだろう。
よくある質問
ブラックトーチのアニメ評価は高い?低い?
Filmarksでの評価は5点満点中3.2(163件のレビューをもとに算出、2026年8月時点)で、極端に低くはないものの、賛否が大きく分かれる“中堅”の評価となっている。
ブラックトーチが「面白くない」と言われる理由は?
『チェンソーマン』『BLEACH』『呪術廻戦』などを想起させる設定の既視感や、キャラクターの粗野な言葉遣いが合わないという感想が主な理由として挙げられている。
ブラックトーチの原作漫画は完結している?
タカキツヨシによる原作漫画は、集英社「ジャンプSQ.」連載で全5巻にて完結済み。アニメはこの完結済みの原作をもとに制作されている。



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