オープニング映像が神すぎる！『黒執事 -緑の魔女編-』主題歌「MAISIE」hydeが語る制作秘話も公開中

“あの作品が、帰ってきた。”

2025年春、『黒執事』の最新作「緑の魔女編」が放送スタート。初回から話題をさらったのは、圧倒的な没入感を生むオープニング映像と、主題歌「MAISIE（メイジー）」の存在でした。

作詞・作曲を手がけたのは、あのHYDE。歌唱と演奏は、個性派ユニットCö shu Nie。アニメと音楽、それぞれの“異端”が手を取り合った奇跡のコラボレーションです。

本記事では、hydeが語った制作秘話から映像演出の魅力まで、『黒執事 -緑の魔女編-』が今なぜ人々の心をつかむのか、その理由に迫ります。

『黒執事 -緑の魔女編-』とは？注目のストーリーと登場人物

『黒執事』は、枢やなが描くゴシック・ミステリー。19世紀末の英国を舞台に、悪魔執事セバスチャンとその主シエル・ファントムハイヴが、次々と起こる事件を解決していく物語です。

今回アニメ化された「緑の魔女編」は、原作13巻〜17巻に収録されている人気エピソード。ドイツの奥地にある村で発生した謎の病と“魔女”の噂を調査するため、シエルたちが現地に赴くところから物語が始まります。

ポイントは、ゴシックホラーとヒューマンドラマの融合。セバスチャンの冷酷な完璧さ、シエルの揺れる信念、そして新キャラ・サリヴァンの不器用な優しさ。それぞれの“正しさ”がぶつかり合い、ただの事件解決にとどまらない深い物語を生み出しています。

ファンからは「もっともアニメ化を待ち望んでいた章」と言われるだけあり、映像化の完成度にも期待が高まっていました。

hyde×Cö shu Nie「MAISIE」が生んだ化学反応

『黒執事 -緑の魔女編-』のオープニング主題歌「MAISIE」は、hydeとCö shu Nieによる初のタッグで生まれた楽曲。

作詞・作曲を手がけたのは、L’Arc〜en〜CielやVAMPSで知られるカリスマアーティスト、HYDE。そしてアレンジと歌唱を担当したのが、独特な音像で注目されるバンドCö shu Nieの中村未来。異色にして納得の組み合わせです。

hydeはこのコラボについて、公式サイトでこう語っています：

「大好きな作品に関われて光栄です。『黒執事』チームから来た参考資料を見て安心しました。そこには大衆性のかけらもない、僕が好きな世界観ばかりだったからです（笑）」
「『緑の魔女』のストーリーを何度も読んで、シエルの意志とサリヴァンの運命を形にしていく作業は、自然に進みました」

この言葉の通り、「MAISIE」は作品の空気に溶け込むような繊細さと、内面をえぐるような重さを持っています。

歌詞は抽象的ながら、どこか孤独で、抗いがたくて、美しい。まるでサリヴァンという少女の心の内を音にしたようにも感じられます。

中村未来は、「HYDEさんのアイディアをさらに広げるように、自由に作らせてもらった」と語り、作品と真正面から向き合ったことを明かしています。

感情の“濁り”まで描き切る音楽。それが『黒執事』という作品に、どれだけフィットしているか…それはぜひ、実際に聴いて体感してほしいところです。

オープニング映像の演出美学 ― ゴシックホラーの真骨頂

主題歌「MAISIE」と並んで、視聴者の心を掴んだのが『黒執事 -緑の魔女編-』のオープニング映像。ノンクレジット版がYouTubeで公開されると、SNSでは「映像美がすごすぎる」「もう映画レベル」と称賛の声が相次ぎました。

この映像は、まさに“ゴシックホラーの芸術品”。深い緑と黒が支配する画面に、シエルの冷たい眼差しとセバスチャンの静かな狂気が交差し、その奥にサリヴァンという異物が配置される――。

印象的なのは、サリヴァンの「涙を浮かべた微笑み」。短いカットながら、彼女の持つ儚さと決意が伝わってくる。そして、物語を象徴する“花”と“毒”が映像全体にちりばめられ、歌詞と完璧にリンクしていきます。

「MAISIE」が流れる瞬間、映像と音が溶け合う。それは、ただ主題歌として機能しているのではなく、すでに“物語の一部”として在る。そんな感覚さえ与えてくれるのです。

このオープニング映像は、アニメ公式YouTubeチャンネルでも視聴可能。まだ観ていない方は、ぜひ一度その完成度を体感してみてください。

▶ オープニング映像を視聴する（YouTube）

『MAISIE』配信情報＆CD特典まとめ

hydeとCö shu Nieによる主題歌「MAISIE」は、アニメ放送開始にあわせて2025年4月5日より各種音楽配信サイトで配信スタートしました。

Apple Music、Spotify、LINE MUSIC、Amazon Musicなど主要なプラットフォームで視聴可能。アニメの余韻に浸りながら、いつでも“黒執事の世界”に戻れるのが嬉しいポイントです。

さらに、CDリリースは2025年6月11日に決定。初回仕様限定盤には、以下の豪華特典が付属します：

• 描き下ろしジャケット・スマホステッカー
• アニメキービジュアルステッカー2種
• カップリング曲「Change」（中村未来 書き下ろし）収録

CDパッケージのビジュアルも、HYDEの美意識が全開。ゴシックでミステリアスなデザインは、まさに『黒執事』ファン垂涎の仕上がりです。

音楽もまた、“推し活”の一部。お気に入りのキャラクターやシーンを思い浮かべながら、「MAISIE」を繰り返し聴く。それだけで、物語との距離が一歩近づく気がします。

まとめ：hydeが描いた『黒執事』の新しい扉

『黒執事 -緑の魔女編-』は、単なる続編ではありませんでした。

hydeとCö shu Nieによる「MAISIE」、そしてそれを包むオープニング映像。それらが作品に新たな空気を吹き込み、これまでとは異なる「黒執事」の姿を私たちに見せてくれました。

ゴシックホラーの重厚さ、キャラクターの孤独、そして“美しさ”の再定義。そのすべてが、音楽と映像によって深く掘り下げられたのです。

感情を揺さぶる作品には、必ずそれを支える“音”と“絵”がある。今回の『黒執事』は、その典型とも言える仕上がりでした。

これから物語がどのように展開していくのか――そしてhydeが描いたこの「扉」の先に、私たちは何を見つけるのか。

答えは、次回のエピソードに託されます。

あなたもぜひ、『MAISIE』を聴きながら、あの世界をもう一度歩いてみてください。